横浜サイエンスフロンティア中学受験のみなさん、こんにちは。
サイフロセミナー 講師の山田です。
今日は、ブラックホールの撮影成功についてお伝えしたいと思います。
と言っても、私たちが思うところの撮影とは異なるものです。
ブラックホールから地球に届いた電波を観測し、解析し、見えるように表現した状態です。
このために4日間分のデータを2年かけて解析したとのことです。
しかし、ブラックホールの存在が明らかになったことは大きな成果でしょう。
このために地球の約半分の大きさの電波望遠鏡に値するように世界の各地で共同観測を行いました。
望遠鏡は直径が大きいほど、性能が良くなるからです。
例えると、サッカー場に100台のTVカメラをつけ、試合を撮影し、それからいい場面だけを繋いで、1つの試合のビデオを作る感じです。
ブラックホールとは、その中心に光でさえ脱出できなくなるほどの重力がある場所のことで ” 光さえ止まってしまう ” という日常では想像もできないことが起こります。
ところが、光がブラックホールに吸い込まれない距離ぎりぎりを通過した場合は、その重力から脱出もできずに、人工衛星のようにぐるぐると周回してしまいます。
しかし、ちょっとしたはずみで吸い込まれたり、どこかへ行ってしまったりします。
今回、撮影された ” 光 ” の部分です。
光の部分の内側に暗い部分があり、そこが ” ブラックホール ” です。
しかし、ブラックホールに吸い込まれた光は地球に届きません。
実際のブラックホールの2.5倍くらいの大きさで暗くなっているそうです。
これまで「 吸い込まれる 」と表現しましたが、重力の考え方では「 落ちる 」ということになります。
ブラックホールの中心に重力の発生しているとても強い「 何か 」があり、それに向かって落ちていくのです。
100年ほど前にアインシュタインが提唱した一般相対性理論をもとにブラックホールの存在の可能性が説かれ、やっと実証される結果になりました。
アインシュタインはもはやこの世にはいませんが、彼の脳の大きさは当時の平均を下回っていたそうです。
アインシュタインの脳は保存され、世界の各地に渡っているそうです。