第1回 公立中高一貫校とは?
横浜サイエンスフロンティア受験生のみなさん、こんにちは。
横浜サイエンスフロンティアセミナー 講師の山田です。
「 子供の横浜サイエンスフロンティアの受検を決めたが、
具体的には なにをすればいいの? 」
「 なにから始めたらいいの? 」
そういったお父さま、お母さま、
まず公立中高一貫校の特徴、適性検査の内容と
私立中学との違いの特徴を把握することから始めましょう。
■ 公立中高一貫校の特徴
公立中高一貫校とは中等教育が分断されないよう、
中学校・高校の6年間が同じ環境と切れ目のないカリキュラムで一貫して学べる学校です。
大きくは
□ 併設型
□ 中等教育学校
□ 連携型
の3種に分かれ、横浜サイエンスフロンティアは
県や市など設置者が同じ中学校と高校を接続した形態
「 併設型 」にあたります。
ちなみに中等教育学校の場合、高校からの生徒募集は行われません。
連携型は、同地域や周辺地域などの中学校と高校が連携している形態のことです。
横浜サイエンスフロンティアは高校受験の外部枠もありますが中学以上に難しいので、できれば中学受験での入学をお勧めします。
学費は、私立中学と比較してかなり安いです。
ご家庭の経済的に助かりますね。 ( ^ ^♪
■ 「 学力試験 」 と 「 適性検査 」 の違い
次は、公立中高一貫校と私立の中高一貫校の
入学者選抜方法について考えてみましょう。
私立中学の 「 学力試験 」 は多くが
算数・国語・理科・社会と教科別に行われます。
それに対し、横浜サイエンスフロンティアで行われるものは 「 適性検査 」 です。
試験を 「 受験 」 するのではなく検査を受けるので、 「 受検 」 と書かれます。
「 適性検査 」 は、私立中学校で行われる教科別の学力試験と異なる、
思考力重視の教科横断型の問題です。
複数教科の知識を活用し、
論理的に考える力、表現する力が必須です。
その中には、ほとんどの受験生が苦手とする要約や作文も含まれます。
また、大量の文章やグラフなどの資料から必要な情報を取り出す情報処理力、
それに加えて素早い計算力も求められます。
ですので、勉強をすれば誰でも合格できる!・・・・・・のではなく、
完全に横浜サイエンスフロンティアに対応した適切な
対策をする必要があるのです。
なお、これらの力をまとめて、横浜サイエンスフロンティアでは 「 サイエンスの力 」 と呼び、教育に力を入れています。
また、神奈川県の公立中高一貫校の適性検査日はすべて同じ2月3日のため、
公立中高一貫校は1校しか受検できません!
もちろん、私立との併願は可能です。
ただ、適性検査と教科別の学力試験とはまったく違うものですよね。
だからこそ、横浜サイエンスフロンティアを第一志望にするなら、私立型との両立を含めた徹底した 「 受検 」 対策が必要なのです。
■ 横浜サイエンスフロンティア受検に対策すべきこと
ここで横浜サイエンスフロンティアの検査項目を確認。
① 報告書
9教科の評定を中心に特別活動や行動、
出欠などを小学校の先生が記録した資料を提出します。
横浜サイエンスフロンティア受検では5年生、6年生の2年間が対象になります。
合計得点の25%分に換算されるので、しっかりいい成績を取りましょう。
② 適性検査Ⅰ
横浜市立横浜南中等教育学校との共通問題です。
会話文や資料から内容を読み取る問題が選択式で出題されます。
また、問題文全体を理解した上で、300~400字程度で要約したり、
意見をまとめたりする問題があります。
③ 適性検査Ⅱ
受験生の小学校での学習内容の定着度と応用力が見られます。
資料( 統計資料、写真、図 )や文章から、
内容を理解し、自分の考えを論理的に表現する力がテストされます。
理科・算数が中心の題材となっています。
特に横浜サイエンスフロンティアは公立中高一貫校の中でも特に資料数が多く、
文章の読解力に加え、情報処理のスピードが重要となります。
従来の小学校の授業では習わない分野でしたが、令和元年度から導入された
「 アクティブ・ラーニング 」 が情報処理力の強化に役立ちます。
ディベートやディスカッションの授業を特に大切にしてください。
普段から、学校の勉強をおそろかにしないようにしましょう。
複数の実験から結論を導く問題が非常に多いです。
前の実験と今の実験の関係性を良く考えながら解くと良いです。
社会問題や時事問題もよく出題されます。今年はSDGsがテーマとなりました。
このように、対策しなければならないことが山積みとなっています。
日常の新聞やニュース、親子の会話などを通して幅広い知識を身につけていること、
自分の意見をしっかりと持つこと、
他者の意見に耳を傾けられるかどうかが重要なポイントです。
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第2回 報告書の点数の取り方