横浜サイエンスフロンティア中学受験生のみなさん、こんにちは。
横浜サイエンスフロンティア中学受験対策セミナーです。
今日は ” ナスカの地上絵 ” の謎にせまりたいと思います。
ナスカの地上絵とは、南米ペルーにある、地面に描かれた巨大な絵のことです。
これを、誰が何のために描いたのか、現在においても謎であり、色々な仮説があります。
これまでに見つかった地上絵は、ほとんどが幾何学模様で、直線と円を組み合わせた図形です。
中には、鳥などを思わせるものもあります。
これらはもし、ひとりで全体を見渡すことはできなくても、相似な図形を利用することで、巨大に描くことができます。
しかし、最近の調査で新たに見つけた地上絵は、これまでの図形とは異なり、かなり自由な模様が描かれています。
新しい地上絵は、人、馬、魚らしきものが表現されているのではないかと解釈できます。
これらは、その年代などがまだ明らかにされていないので、以前のものと同種であるのかどうか、わかっていません。
しかし、はたしてそれらは ” 絵 ” と呼べるのでしょうか。
というのも、今回新たに見つかった地上絵は、調査にAIが使われています。
なぜ航空写真などが発達した現在において、肉眼で見つからなかったものが、AIを利用すると発見できたのでしょうか。
これまで肉眼で発見することができなかった原因として、調査する人の思い込みがありました。
今まで発見されたナスカの地上絵が全て幾何学模様だったため、新たな地上絵も幾何学模様に違いない、と思い込んで幾何学模様だけを探していたため、発見することができなかったわけです。
しかし、AIならばその先入観がないので、多様な図形を捉えることができたのです。
ただし、当然ではありますが、AIも万能ではありません。
ある研究によると、AIは、人間ではありえない間違いをすることが知られています。
ひとがみればパンダであることが明らかであるはずの絵が、わずかな違いによって、山羊だと判断したり、、テディベアだと判断したりしてしまうのです。
AIは、発見された地上絵に意味 ( セマンティクス ) を与えることができません。
AIの限界について詳しくまとめた記事はこちら↓
【 10分でわかる! 】AI(人工知能)とは何か?
今回、AIによって発見された、多数の新たな巨大なナスカの地上絵のすべてが意図的なものであるか、また人のイメージした意味ある絵とぴったりと合うのか、未完成なものもあるのではないかなど、まだまだ確認・調査が必要でしょう。
今回は、時代的に古いものなのではないでしょうか。
図形としてあまりにも描写があいまいで、まるでアジの開きのように見えるものなどもあり、意味を特定し、解釈するには時間がかかりそうです。
これらの絵が、今までで見つかりにくかったことも、時代の古さを思わせます。
ひょっとすると自然の中に放置されたため、風化が進んでしまったのではないでしょうか。
この件に関しては未発表の部分が多いので推測の域を出ませんが、みなさんが考察する際の参考になればと考えています。