横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学の受検をお考えの保護者の皆様こんにちは。
前回は、サイフロ受検において、普段からの読書習慣が何より重要というお話をしました。
では、ズバリ、どのような本を読めばよいのか?
という部分について、今回はお話していきたいと思います。
まずは、「ニュートン」などの科学雑誌をおすすめします。科学雑誌には、ひとつの現象に対して、正しい因果関係で、様々な事例を織り交ぜながら具体的に記しています。
確かに小学生にとっては、多少難解かとは思われますが、適性検査に出題される文字数の多さと、理系に特化した論説的文章の難易度は同等かと思われます。
また、科学雑誌には、時事問題にも触れていますので、ここで特集された内容が、出題のテーマとして掲げられる可能性も大きいかと思います。
実際、令和2年度にはニュートンに記載されていた人工衛星「はやぶさ」をテーマにした問題が出題されました。
私たちサイフロセミナーでは、「今解き教室サイエンス」という雑誌を推奨しています。入手困難な雑誌でもありますが、教室には取り揃えておりますので、一度お越しになって手にとってみてください。
このように文学作品よりも、現代の科学を読み解く内容のものや、時事問題に精通したものを読むことをおすすめします。
お父様、お母様、読書については、どんどん背伸びをさせてあげてください。
なぜなら、サイフロの適性検査における出題内容は、「小学生向け」といった区分けを遥かに上回る文章が出題されるからです。
それは、高校受験レベル以上と考えてもおかしくないものです。
読書嫌いのお子様にとっては、ハードルが高いものになりますが、ぜひ実践してみてください。
最初は、時間がかかるものかもしれませんが、粘り強く続けることにより、スピードもつきますし、なにより、難解な文章を理解できることに対しての自信が、合格に向けての大きなモチベーションにもなります。
このレベルの文章をスピーディに読み解くことができなければ、適性検査Ⅰすなわち、横浜市の共通問題も含めたサイフロの適性検査は太刀打ちできないでしょう。
また、知識を吸収し、頭の中の引き出しを増やすことによって、出題内容がたとえ初見のものであっても「どこかで読んだことがある内容だな?」と感じれば問題に親しみも持てますし、人間は知識を吸収すればするほど、知的好奇心が旺盛になっていきます。
12歳という時期に真新しいスポンジのように様々な知識を吸収していけば、サイフロ合格という目的を超えて、大学受験に至るまでのお子様の財産になるでしょう。