横浜市立サイエンスフロンティア高等学校付属中学の受検を志すお子様をお持ちのお父様、お母様、こんにちは。
受検追い込期という今の時期にお父様、お母様より要望されることは、「最近は宿題が早く終わって時間を持て余しているので、もっと課題を出して欲しい」ということです。
私たち講師は、宿題を減らした覚えはないし、当該するお子さんの成績が落ちているわけではないし、手抜きをしている様子もない。それなのにご両親からみれば、勉強をサボっているように思われ、これは本人も当惑していることでしょう。
6年生という幼い時期に、余った勉強時間を活用して主体的にスケジュールを組める受検生はごくわずかです。そういう受検生は間違えなく合格候補です。しかし、前記したようなお子さんを非難してはいけません。むしろ褒めてあげるべきなのです。
宿題が早く終わってしまうということは、勉強の質が上がったということです。今まで2時間かかっていたのもが、1時間で終わるのであれば、そのお子様のスキルが向上したということです。社会に出てビジネスの世界では褒められるべきことが受検の世界では不安に映るというのは不思議ですよね。
このような場面をご家庭で目撃したのであれば、決して小言をいうのではなく、まずは、その状況を褒めてあげてください。そして、時間の大切さを説いてあげるのです。
勉強の質が上がったお子さんは、それと同時に自信も身につけています。褒めてあげれば、素直に従いますし、そこで非難すれば、せっかくついた自信も失ってしまいます。
持て余した時間に何をするべきなのか?「塾の先生に聞いてみれば?」そんな一言を添えていただけたら、私達塾講師の出番です。
課題に対して丁寧にこなしているかどうか確認し、現在の進捗を踏まえた効率的な課題を出すようにします。
これを繰り返すと、「もっと課題を出して欲しい」と自ら言ってくるようになり、そして主体的にスケジュールを組むことができる合格候補へと成長していきます。
大切なことは、受検生であるお子様に信頼を寄せることです。非難してしまえば、せっかくついた勉強の質もペース落ちてしまう可能性すらあります。
そして、中学受験では、学力と同じぐらいメンタル面でのケアが重要になります。勉強の質を向上させ、モチベーションを高めながら、受検日当日を迎えられるようにしましょう。