サイフロの適性検査では、普段からの読書習慣が問われます
横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学の受検をお考えの保護者の皆様こんにちは。
早速ですが、中学受験と読書の相関性について、どのようにお考えでしょうか?
確かに私立入試においては、普段からの読書習慣が身についている受験生が高い偏差値をキープしているとは、一概には言えません。
例えば、理系が圧倒的に強い男子が、国語では、知識、法則に則った解法をマスターし、高い偏差値をキープするというのは、よくある話です。
しかし、サイフロのような公立中高一貫校の受検においては断言できます。
普段からの読書習慣が身についている受験生のほうが圧倒的に有利だということを。
複雑な長文の要旨を正しく理解する読解力と、論理的な文章を書く記述力が、合格への最低条件となっています。
それはなぜか?
今回は、現在の教育事情も含め、そのあたりのお話をしていきたいと思います。
2022年度より、文科省より施行される学習指導要領が大きく変わるのはご存知でしょうか?
特に国語科におきまして、大幅な改定が見込まれる模様です。この改定では、高等学校の3年間では文学の勉強をせず、実用文の読み方、書き方を学ぶというものです。
この大幅な改定には、いくつかの要因が考えられます。まず考えられるのが、今の中学生、高校生、あるいは大学生の文章読解力が著しく低下しているという状況ではないでしょうか?
つまり、現在の教育事情では、読書習慣がなくても、ある程度の高校、大学に入学することが可能だったということです。
このような状況が続いていくと、大学で専門的な分野の論文を読み進めたり、社会に出て、実務的な文章内容を理解できないという窮地に陥ってしまうでしょう。
まずは、論理的に文章を読み解くことができなければ、その後の専門的な勉強ができるはずがありませんよね。
しかし、有名進学校に進学した生徒たちは、周囲に感化され、普段からよく本を読むようになります。自ずと自然に読解力を身に着けていきます。
ですので、実用文の勉強を改めてやる必要はありません。無論、新しい学習指導要領に切り替わっても、国語の授業はもとより、自分自身の向学意欲からも文学作品や論説文を積極的に読むでしょう。
この有名進学校に合格する生徒たちの特徴はもちろんサイフロ生にも当てはまります。
確かにサイフロは理系の学校でありますが、ここにに特化した学習を深めるにあたっても、その基礎となるのは、論文を正しく理解する読解力と、論理的な文章を正しく書くことができる能力に他なりません。
これができる受検生は、普段から難解な書物に親しみ、自然と読解力を身に着けていると言えるでしょう。
この部分、つまり、入学後の論文を主体として勉強についていけるかどうか、判断するための問題が適性検査において出題されます。
では、次回は、そんなサイフロ合格を目指す、受検生は、受検期間である5年生、6年生の間にどのような文献に親しめばよいかについて、お話していきたいと思います。