横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学の受検を
お考えの保護者の皆様、こんにちは。
サイフロを受験するにあたって高偏差値、高倍率が気になるところでしょうが、
実際は決して偏差値では計ることのできない独自性こそが
サイフロの適性検査問題の最たる特色です。
この従来の私立対策とは大きく違った面を、
どのように攻略していくかが合否の大きな分かれ目となるでしょう。
・サイフロが求めている国語力
ご存知のようにサイフロは、理系の学校です。
中学生、高校生の理科離れを逆転させ、
未来の科学者、研究者を育成するという理念があります。
しかし、基礎学力としての「国語力」を身に着けていることを大前提としています。
それは理数系メインの学校でも、科学者、研究者には不可欠な論文を読む力、書く力を必須条件としているからです。
このサイフロが受検生に求める「国語力」は、学校の国語の授業で習うものの範囲を超えていますし、
中学受験における私立対策の国語とも大きく違います。
それは、従来、多くの塾で行われる受験のためのカリキュラム、
語句、物語文、論説文、随筆文の読解だけでは補うことの出来ない論理的思考力を必要とするからです。
・従来の私立対策では困難!サイフロ「国語力」対策
平成31年度の「適性検査Ⅰ」でいうと、問題は全部で8問。
6問目までは選択肢問題をメインとし、後半の2問は、350字以内の作文と50字以内の記述という構成になっています。
この攻略で大きなカギとなるのが先記した論理的思考力と、判断力です。
そして、社会科に関する基礎学力も不可欠でした。
問題文の文字数が多く複数の資料と関連させながら、
要旨を捉えなくてはいけないなど問題構成も複雑です。
従来の私立対策の国語は、漢字語句、長文読解(選択肢問題、抜き出し、記述)といった定形のパターンを学習していくわけですが、
このようなカリキュラムでは対策が困難な問題構成となっています。
つまり、例え、私立模試で御三家クラス合格圏内の偏差値まで到達していても、
合格に必要な国語力は計ることが出来ないのです。
平成31年度においては、メインとなる会話文に、分布図、グラフなどの資料が5つ。
会話文とグラフ資料を見比べながら、選択肢問題を攻略していかなくてはなりません。
ここで重要なのは、筋道を立てて論理的に会話の内容を理解すること。
さらに必要な部分を効率的に抜き出し、問題文と照らし合わせる力が必須です。
これは、従来の私立対策では学ぶことのできない情報処理能力と言ってもいいでしょう。
もちろんケアレスミスが命取りになる場合もありますので、早く正確に、内容を把握し、訊かれたことに対して
正しく答える訓練も必要です。
また、後半には、作文問題の資料となる長めの論説文が用意され、これを要約するというのが、作文問題の肝になっています。
つまり、従来の公立中高一貫校の作文問題に見られるような、
自分の考えを具体的に記したり、体験から学んだことを詳しく記したりといった方向性とは全く異なっていることが分かります。
ここで必要なのは、ズバリ要約力と、因果関係を正しく捉えた記述力であり、そこに発想力や表現力はさほど必要としません。
そして、この問題形式は令和2年度も貫いています。
このように問題構成を解説していくと、従来の私立対策では、
サイフロの「適性検査Ⅰ」は対策が困難だということがお分かりになられたと思います。
・今こそサイフロに特化したカリキュラムが必要
東京進学セミナーでは、サイフロ合格に必要な論理的思考力や判断力、情報処理能力を養う特化したカリキュラムを作成し、指導にあたっています。
たとえ、大手塾模試で偏差値上位にいる中学受験生であっても、サイフロ合格は確実とは言えません。
早めに特化した対策に移り、出題傾向を理解した演習を繰り返さなくてはなりません。
現在、お子様の転塾をお考えであれば、現時点のお子様の学力、個性からサイフロまでの距離と可能性をお伝えできると思います。受検相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。