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第9回 サイフロ受検対策  銀本の使い方 〜 winding road 〜

  • 2022年7月28日
  • 2022年10月16日
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サイフロ附属中受検生のみなさん、こんにちは。

以前、第5回では、赤本をつかった過去問の勉強の仕方をお伝えしました。

今回は、さらにもう一歩踏み込んで、銀本を使った勉強法を考えていきます。

(第5回の記事はこちら)

 銀本とはなにか?

「銀本」は、全国の公立中高一貫校の過去問が1年分掲載されている本です。

北海道から沖縄まで、昨年度実施された問題が並んでいます。

正式名称は、みくに出版の『公立中高一貫校 適性検査問題集 全国版』です。

表紙が銀色なので「銀本」と呼ばれます。
(※私立版の算国理社もあります。)

問題数がとても多いので、載っているのは問題と解答例のみです。

解説や解答用紙はついていません。

また、実際の問題用紙よりも文字が細かいです。

問題によっては解けないほど小さいので、拡大コピーをしてください。

銀本を使うべき2つの理由

銀本は、毒にも薬にもなります。

うまく使うことができれば、サイフロ附属中対策の決定打となり、合格にぐっと近づきます。

逆に、使い方を間違えてしまうと、銀本を使わないほうがよかったことになってしまう・・・

それでも、銀本を使った学習は、とくにサイフロ附属中の受検生にとってとても価値があると思います。

以下の2つの理由から、銀本による学習をお奨めします。

①図形問題の難問の練習になるから
②サイフロの傾向を客観的に見られるようになるから

①図形問題の難問の練習になるから

 

適性検査IIの大問2は、毎年、はっと目を見張るような難しさの図形問題が出題されます。

私立中学が好むような立体の切断時の体積や、複雑怪奇な三角形の相似問題は出されていません。

ですので、『予習シリーズ算数』を筆頭とする私立用のテキストを用いても対策は十分にできません。

一方で、一部の公立中高一貫校では、難しい図形問題ばかりを出す学校があります。

京都洛北やさいたま市立浦和がそうです。

これらの学校はサイフロと同様、その場で読解し思考することで解けるような図形問題です。

つまり、銀本にある他校の難しい図形問題は、今後いつサイフロで出題されてもおかしくないのです。

図形に関しては、銀本を使った学習は最強の類題演習といえます。

これは、赤本はおろか市販の大半のテキストでは学習できないことです。銀本が最適でしょう。

②サイフロの傾向を客観的に見られるようになるから

 

サイフロ附属中の適性検査は、毎年、昨年からの傾向変化に驚かされます。

問題がサイフロの過去問自体と重複しないように学校側は気をつけていますが、

それ以上に、”誰も見たことのない問題” の作成を心がけています。

ところが、どの年度も、どこかにサイフロらしさを感じる過去問となっています。

つまり、サイフロ過去問は毎年一定の傾向を持ちます。

もし受検生がサイフロ特有の傾向を掴むことができれば、来年の2月3日に初めて取り組む適性検査も、
“多少のブレ” として冷静に対応できます。

受検生が絶対に持っておきたい感覚です。

しかし、このような肌感覚を、言葉で受検生に伝えるのは容易なことではありません。

“どの問題がサイフロらしいか”を知るには、”どの問題がサイフロらしくないか”を知ることが近道です。

同じ適性検査でも、全国にはサイフロ過去問とは似ても似つかない問題もたくさん出題されています。

全部解く必要はありません。

何校か解くうちに、サイフロ過去問の傾向を掴めるはずです。

傾向が掴めたら、塾のテキストや市販のテキストのうち、”絶対にサイフロに出ない問題”がわかります。

明らかにサイフロに出題されず、類題としての価値のない問題は、時間の無駄なので解く必要がありません。それらの問題を解くためにサイフロとは異なるトレーニングを始めるのは本末転倒です。

直前期の時間効率を上げるためにも、銀本を使いこなしましょう。

銀本を使うタイミング

上のメリットを最大限に生かすには、サイフロ過去問の傾向が頭に入っている必要があります。

もしサイフロ過去問の理解が不十分な場合、銀本を使っている場合ではありません。

赤本をしっかり解き、何度も解説を読み、わからないところがなくなるまで、過去問と向き合いましょう。

ただ、過去の銀本は入手が難しくなるため、何年生であっても銀本を買っておくこと自体は意味のあることです。

5年生以下の場合、軽く眺めるだけにして、受検学年を楽しみに待ちましょう。

銀本の解きすぎに注意

ここで大事な注意点をひとつ。

サイフロ附属中は、「サイエンスの力」をもつ生徒を育てたい学校です。

ところで、新潟県には新潟県の、香川県には香川県の、育てたい生徒像があります。

目標に沿った出題をするのが適性検査です。

「サイエンスの力」を教育目標にもつ学校は、全国でサイフロ附属中以外にありません。

銀本をたくさん解くあまり、「サイエンスの力」が何か、見失わないようにしましょう。

銀本に載っている大半の学校の問題は、サイフロより簡単だということを忘れないでください。

最後に信じるべきは赤本です。

勉強比率の目安は、赤本:銀本=9:1です。

まとめ

銀本は赤本と違って扱いが難しいですが、うまく使いこなせばさらに実力が上がります。

赤本の対策は十分だという受検生が合格を確実にするため、

最後の仕上げに使う必殺技、それが銀本です。

銀本でライバルに差をつけ、サイフロ附属中合格を勝ち取ろう!

さぁ、しっかり対策を行い、
  横浜サイエンスフロンティア
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