サイフロ受検生のみなさん、こんにちは。
本日はサイフロ中学の適性検査が行われました。
まずは受検生のみなさん、お疲れ様でした。
適性検査1・2ともに、どんな出題があったか、確認していきます。
今年の難易度をいちはやく知ることで、新6年生・新5年生は対策が立てやすくなります。
必ず確認しましょう。
適性検査1 模範解答
問題1 ( 1 ) オ ( 2 ) ア 14点
問題2 8点
問題3 エ 6点
問題4 イ 6点
問題5 横浜駅 〜 の強化 6点
問題6
写真① 20点
写真② 20点
問題7 20点
適性検査1 解説速報
横浜市に関する問題です。SDGsのような、昨年までの世界規模の問題から一転、地元ネタで来ました。
関内の由来と場所を選ぶ問題などが出ています。
また、新傾向問題として、ベイブリッジの写真と、その撮影場所を地図上から選ぶ問題が出ています。
ただ、写真と地図の一致はサイフロ・横浜南としては初めてですが、同様の問題は全国の公立中高一貫校で、何度も出題されています。
過去問でサイフロの傾向を十分に確認した後、銀本などでいかに他の公立中高一貫校の過去問にまで手を広げられたかが勝負を分けたといえます。
また、問7ではコスタリカに関する資料の読み取りが問われました。
世界の中の日本、というキーワードはサイフロや横浜南にかかわらず都市部の公立中高一貫校で共通の話題ではありますが、海外に目を向ける問題が2年連続で要約として出題されており、来年度も要注意でです。
総じて、難易度は例年通りといえます。
適性検査2 模範解答
大問1
問題1 4 10点
問題2 1 イ 2 ク 3 カ 10点
問題3 2 10点
大問2
問題1 3 5点
問題2 3 10点
問題3 5 10点
問題4 40° 3 45° 2 60° 1
大問3
問題1 10点
問題2 5点
問題3 11.63 10点
問題4 1 1.40 2 0.97 3 0.93 10点
適性検査2 解説速報
なんと、大問1でいきなりアラン・チューリングが出題されました。
サイフロセミナーでも、偉人シリーズで3人目の偉人として紹介したばかりですね。
内容は数理生理学における、 ” チューリング・パターン ” です。
といっても、 ” チューリング・パターン “を事前に知らないと解けない問題ではありません。
大問1全体として、生物のしましま模様がどのようにして形成されるのか、そのメカニズムを丁寧に説明した問題です。
ですので、知らない偉人の知らない内容だと戸惑うことなく、前の設問とのつながりを考えましょう。
問題の流れに乗ることがとても重要な問題といえます。
大問2は、平面図形の問題でした。鏡を使っているのでぱっと見、理科の知識が必要な問題に見えるかもしれません。
( 私立中学受験の理科でよくみかける鏡の問題に似ています。)
しかし、光の直進や反射といった知識は全く必要ありません。
逆に、線対称・点対称の知識が必要です。
線対称・点対称は小学校6年生の算数の授業で触れています。
私立受験のための特別な図形の知識や裏技のような公式ではなく、学校の教科書レベルの知識を使って考えさせるところが、いかにもサイフロらしい出題といえます。
大問3は速さの問題です。
陸上選手のタイムが題材となっていますが、もちろん、陸上競技の細かい知識は不要です。
その代わり、ものの運動には「瞬間の速さ」と「平均の速さ」の2種類の速さがあることを理解しているかどうかきいている問題といえます。
100m走をずっと同じ速さで走ることのできるひとはいません。
もしずっと同じ速さで走ることができ、つまり一定の速さで動くことができるとき、
「瞬間の速さ」と「平均の速さ」は等しくなります。
サイフロで毎年のようにキーワードとなっている「一定」「等しい」といった考えが、
問題のなかに埋め込まれていることに気づければそこまで難しくありません。
平成31年にも速さの問題が出ているので、今年の大問3が難しいと感じた人は必ず類題として触れておいてください。
難易度は昨年よりやや下がっていますが、見た目が理科だったり体育だったりと他の科目に見えるので、その点で混乱した受検生も多かったかと思います。
サイフロ附属中が受検生に求める「サイエンスの力」は6年間ずっと変わりません。
困ったら、過去問では普段どのように出題されていたか、思い出すようにしてください。